いよいよ自分の名前が呼ばれ、待合室の別の扉から手術室へ向かいました。クリーンルームと呼ばれる手術室へ入るとそこには、殺風景な中にとても清潔な空気が流れた空間があり、四角く大きな冷たいコンピューターサーバのような機械が置いてありました。それが世界最高性能のエキシマレーザー「コンチェルト」と呼ばれるレーシック専用の視力矯正用の手術用機械でした。その隣に頭の方がやや下の角度で落ち着いた手術台がありました。
その手術台に横になると、すばやく2~3名の看護士によって手術の準備に入ります。顔には薄いゴム製の覆いがかけられ、右目のところだけ穴があいていました。それからすばやく右目のまぶた上下が瞬きしないようテープで固定され開眼器が装着された後、医師が手術を始めます。視線の上には赤い小さな光が点灯しており、手術中はその赤い光だけを見つめているようにとのことでした。
まぶたが開きっぱなしの目は乾燥で疲れるのでは?という不安もどこへやら、開いた右目には消毒、洗浄用らしき液体が常にかけられているような状態で、眼球が動かないよう必死で赤い光を見つめていました。そのうち、まずフラップを作るためのレーザーが角膜上に照射されました。その後、作成したフラップが徐々にはがされていきます。その瞬間徐々に視界が失われ、フラップが完全に開ききったところで右眼の視界は完全に消えました。その後、何がどうなっているのかわかりませんが、ただひたすら眼球がうごかないよう緊張し続けていました。
その間、エキシマレーザーが角膜実質層に照射され角膜の屈折力を変えていきます。その時間、およそ5秒。痛みはまったくありませんが、何か目の上に重みのある感覚だけがあり、その5秒間がとても長く感じられました。エキシマレーザーの照射後、マーキングに従ってフラップが元の位置に戻され、また赤い点灯が視界に戻ってきました。そして2分ほど消毒薬がかけられ、右目の手術は終了です。左目も全く同じプロセスで手術が行われ、最後の左目への消毒薬がかけられている間に医師から「これで手術は終了です。」と告げられました。
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