私の場合、福岡の支院で簡単な検査をまず受け、その結果を受けて東京の本院で精密検査を受けるという流れでした。福岡の支院での検査は本当に簡単なもので、コンタクトレンズを作るための検査より早いくらいでした。ここで異常なしとの結果が出て、2ヶ月くらいで上京し、東京の本院で精密検査を受ける運びとなりました。精密検査の結果に問題がなければ翌日に手術、さらにその翌日に術後検診という予定で、2泊3日で上京することとなりました。
いよいよ本院での精密検査の日。上京して本院にいってみると、ものすごく広い待合室があり、ソファがたくさん置かれ、大型テレビやミネラルウォーターの機械も数台設置され、雑誌や観葉植物などもたくさんあって、待ち時間を快適にすごせるように配慮されていました。その広い空間に100人以上の人が待っていました。全員、レーシック手術を受ける人々です。今日が検査という人もいれば、手術だという人もいるようで、サングラスをかけて帰っていく人は、まさに手術が終わったばかりの人のようでした。
「すごいな、やっぱりこんなにたくさん手術を受ける人がいるんだ。」と思いながら待っていると、患者数も多いのですが、その分病院も大きくスタッフも相当数いるようで、どんどん患者の名前が呼ばれ、立ちあがっては検査室に案内されていきます。
「まるでベルトコンベアで視力のいい人を大量生産する工場みたいだな・・・。」などと思っているうちに、あっという間に私の順番もやってきました。
どきどきしながら検査室に入っていくと、そこもまた非常に広い空間です。その空間にいろいろな精密機械が並べられ、15種類くらいの検査を次々に受けさせられました。検査は3時間くらいかかり、かなり長かったのですが、ひとつひとつを取ってみると特に大変な検査もなく、機械による検査は無事に全て終了しました。
後はお医者様の診察を残すのみとなり、そこまでは「異常なし」ということで、98%大丈夫でしょうと言われ、形式的なチェックを受けるくらいのつもりで最後の診察室に入りました。ところがなんと、そこで思いもよらない結果が待っていました。なんとこの最後の診察で、網膜の異常が見つかったのです。
診断結果は、「網膜裂肛(れっこう)」。網膜はく離のような症状で、網膜に穴があいた状態だそうで、放っておくと網膜はく離になったり、失明の可能性もあるそうです。「それじゃ明日のレーシック手術は受けられないんですか?」と聞く私に、「もちろん受けられません。網膜に穴があいているんですから、まずそちらを治さないといけません。」とのお医者様の返事・・・。わざわざ東京までやってきたのに、けっきょくこの時はレーシック手術が受けられないという、最悪な事態になってしまったのでした。
とにかくこの時は、本当に大きなショックを受けましたが、もうレーシック手術が受けられなくなったので、今回は東京観光を楽しもうと決め、遊ぶだけ遊んで福岡に戻りました。
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